PMP®取得者の平均年収と年収が高い理由を徹底解説

PMP®は、 Project Management Professionalの略であり、プロジェクトマネジメントに関する国際的な資格です。

PMP®の取得者は、高いスキルと知識を持っていることが期待されます。そのため、PMP®取得者は他のプロジェクトマネージャーよりも高い年収を得る傾向にあります。

「そもそもPMP®とはどういう資格なの？」

「PMP®取得者の平均年収は？」

「PMP®を取得するとなぜ年収が高くなる？」

「PMP®を取得するメリットは？」

「PMP®の取得におすすめの教材を知りたい」

そのような疑問をお持ちの方のために、本記事では、PMP®の資格概要や、取得者の平均年収やその理由、PMP®を取得するメリットについて解説します。

また、PMP®の取得におすすめのeラーニングや参考書も紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

そもそもPMP®とは？

PMP®という単語に馴染みがない人もいるかもしれません。まずは、そもそもPMP®はどのような資格なのかを説明します。

PMP®の資格概要

PMP®は、プロジェクトマネジメント協会（PMI®）が提供する国際的な資格です。

PMP®を取得することにより、スケジューリング、品質管理、人員、コスト管理など、プロジェクトを管理するために必要なスキルを持っていることが証明できます。

試験形式はCBTを使用した、4肢択一式の日本語で出題されます。試験時間は4時間で、問題数は全部で200問です。

試験内容は「人」「プロセス」「ビジネス環境」の3つの領域から出題されます。

PMP®の受験資格と合格率

PMP®試験の受験資格を得るには、学歴や専門的経験などの特定の基準を満たす必要があります。以下に、受験資格の要件を記載します。

中等教育卒業（高校卒業、準学士号または海外の同等資格）、かつ5 年/60ヵ月以上にわたる、一意かつ重複しないプロジェクトマネジメントの実務経験
4 年制大学卒業（学士号または海外の同等資格）、かつ3 年/36ヵ月以上にわたる、一意かつ重複しないプロジェクトマネジメントの実務経験
GAC認定プログラムによる学士号取得または大学院卒業（学士号もしくは修士号、または海外の同等資格）、かつ2 年/24ヵ月以上にわたる、一意かつ重複しないプロジェクトマネジメントの実務経験

PMPR資格について | 一般社団法人 PMI日本支部

PMP Examination Content Outline - June 2019

また、PMIは、公式の PMP® 試験の合格点や合格率を開示していません。最後に公開されたPMP 合格スコアは60％でしたが、実際には最近試験の難易度は難化傾向にあるといわれているため、60％よりも下がっているといわれています。

PMPとPMRの違い

PMP® 認定は、プロジェクトマネジメント協会(PMI) によって提供される、プロジェクトマネージャー向けの資格です。

似ている試験として、PMR（プログラムマネジメントレビュー）があります。これはプロジェクトマネージャーに求められるスキルを認定するP2M試験の一部です。

PMP®試験とPMR試験は名称や内容が似ていますが、異なる試験であるため、教材を選ぶ際には注意しましょう。

PMP®取得者の平均年収

PMIが公表している資料によると、PMP®取得者の日本における平均年収は約906万円（1ドル137円計算）とされています。

参考：pmi-salary-survey-11th-edition-report

プロジェクトにおけるポジションや、プロジェクト規模によってはさらに高い金額の年収を得られます。いずれにせよ、一般的な職種よりも高年収であることがわかります。

PMP®取得者の年収が高い理由

PMP®取得者の年収が高い理由として、以下の2点が挙げられます。

・プロジェクトマネージャーの需要が高い

・PMP®取得者の希少性が高い

それぞれについて詳しくご説明します。

プロジェクトマネージャーの需要が高い

PMP®資格取得者の年収が高い理由として、「プロジェクトマネージャーの需要が高い」という点が挙げられます。

IT技術の進化にともない、幅広い分野の人が関わるプロジェクトや複雑なプロジェクトが増えており、プロジェクトの成功にはプロジェクトマネージャーの役割が不可欠です。企業は、プロジェクトマネージャーを雇用して、効率的なプロジェクト管理やプロジェクト単位での意思決定をおこなっています。

企業からプロジェクトマネージャーに対しての需要が高いため、PMP®資格取得者は、企業のニーズに合ったスキルや知識を持っていると見なされ、高い評価を受けることができます。

PMP®取得者の希少性が高い

PMP®資格取得者の年収が高い理由として、「PMP®取得者の希少性が高い」という点も挙げられます。

PMP®資格を取得するには、受験資格を満たしたうえで、試験に合格する必要があります。受験資格としては学歴やプロジェクトマネジメント経験が必要とされているため、誰でも受験できる試験ではありません。そのため、PMP®資格取得者は、市場における希少性が高いとされています。

また、PMP®資格は有効期限があり、3年ごとに資格更新に取り組む必要があるため、こうした背景からも資格取得者の希少性の高さがうかがえるでしょう。そのため、PMP®資格取得者は市場において高い評価を受け、年収が高い傾向にあります。

PMP®を取得するメリット

PMP®を取得するメリットとして、以下の3点が挙げられます。

・スキルの向上

・プロジェクトマネージャ同士のコミュニティへの参加

・キャリアアップ・年収アップ

それぞれについて詳しく説明します。

スキルの向上

PMP®資格の取得には、プロジェクトマネジメントの経験や実績に加え、試験に合格する必要があります。

そのため、PMP®資格を取得することによって、実践的なスキルに加えて、プロジェクトマネジメントに必要な知識、技能、ツール、およびテクニックを有することができます。

プロジェクトマネージャー同士のコミュニティに参加できる

PMP®資格を持つプロジェクトマネージャーは、プロジェクトマネジメントの知識やスキルを共有するためのグローバルなコミュニティである、プロジェクトマネジメント協会(PMI)のメンバーになれます。

PMIには、世界中のプロジェクトマネージャが参加し、定期的なコミュニティイベントや教育プログラムなどがメンバーに提供されています。

また、PMIには日本語の資料や日本国内のセミナー提供に特化した日本支部もあります。PMI本部に入会していることを前提条件に、PMI日本支部にも入会できます。

PMI日本支部会員制度

このようなコミュニティに参加することによって、最新のトレンドや知見を入手することができ、プロジェクトマネジメントの能力をさらに向上させることができるのです。

キャリアアップ・年収アップ

PMP®は、プロジェクトマネジメントに必要なスキルや知識を総合的に身につけ、実務経験もあることを証明する国際的な資格です。この資格を取得することでキャリアアップが見込めます。

キャリアアップによって、より高いポジションや、高収入の仕事に就く可能性が高まるでしょう。

また、?PMIによると、?PMP®取得者は他のプロジェクトリーダーよりも給与の中央値が高い傾向があるとされています。

プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル (PMP)R

PMP®を取得していることは、自分自身の価値を上げることにつながるとともに、企業やクライアントからの信頼度も高まるため、年収アップにもつながります。

PMP®取得におすすめのeラーニング・参考書

PMP®の試験は難易度が高く、幅広い知識が必要です。限られた時間のなかで効率的に学習を進めるために、自分に合った教材を選ぶことが重要です。

ここでは、おすすめのeラーニングや参考書を紹介します。

まとめ：PMP®を取得してキャリアアップを

本記事では、PMP®の資格概要、取得者の平均年収やその理由、PMP®を取得するメリット、PMP®の取得におすすめの教材について紹介しました。

PMP®を取得することによって、プロジェクトマネジメントのスキルが向上します。

プロジェクトマネジメントスキルに自信がある人は、PMP®試験を取得して、さらなるキャリアアップを目指しましょう。

PMP®取得者の平均年収と年収が高い理由を徹底解説