ITIL®
ITIL®とは
ITシステムの運用や保守を効率的に管理・実践していくための業務ノウハウをまとめたベストプラクティス(成功事例)を書籍にまとめたものです。1980年代前半に英国政府のOGC(Office of Goverment Commerce)が作成、現在は、世界各国で情報システムフレームワークの事実上の水準となっており、世界的業界標準としての地位を確立しています。ITILをベースとして設定された「ISO20000」は国際規格として広く認知され、注目度はさらに高まっています。
ITIL®を取得するメリットと取得の難易度
ITILファンデーション試験が求めるレベルは、「ITILが定義する基本的な概念・用語を理解していること」です。従って、ITILファンデーション試験に合格して資格を取得することによって、
- 顧客や他社のエンジニアから「ITILが定義する基本的な概念・用語に基づいて会話ができる担当者」であることを認識してもらうことができる。
- ITILで定義された用語を基に顧客や他社のエンジニアと共通の用語でコミュニケーションすることができる。
また、資格取得の難易度は、”難しい”と”簡単”と意見が分かれます。これは、日本語の訳が不自然な問題のため、簡単とは言えない気がしますが、上記の求めるレベルに達することができれば、合格の難易度はそれ程高くはありません。
ITIL試験概要
ITIL V3 ファンデーション試験はITIL V3の主なコンセプト、プロセス、専門用語などの基礎的な内容が理解できているかを問う基本レベルの認定試験です。ITILで規定する以下の分野の問題が出題されます。
- サービスマネジメント
- サービスストラクテジ
- サービスデザイン
- サービストランジション
- サービスオペレーション
- 継続的サービス改善
試験方式は、CBT方式を使用(四者択一)
試験時間は60分、問題数は40問、65%以上の26問正解者が合格になります。
ITIL 上位認定資格の価値
ITプレナーズが世界中のITIL®エキスパートおよびITIL®サービスマネージャー160名に対してアンケートと、そのうち20名にインタビューを実施した結果、ITIL®エキスパートレベル取得者は、
- プロジェクトの生産性を大幅に高め、ITサービスマネジメントの導入に大きく貢献しています。
- 同僚や上司から能力を認められ、組織内でのリーダー的役割を果たしています。
- 業界内のITIL®エキスパート取得者と関係を持ち、ベストプラクティスについての知識を活用し、曾雌区の利益に貢献しています。