ITパスポートの勉強方法や合格基準は?最短で合格できる勉強法を紹介!
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ITは私たちの社会の隅々まで深く浸透し、どのようなビジネスにおいてもITなくして成立しません。
ITパスポートは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
本ページでは、ITパスポート試験の合格を目指している方に勉強方法や、試験内容と合格率なども踏まえてご紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
ITパスポートは「ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験」です。シラバスへのDX関連知識の反映も進んでいます。
ITパスポートってどんな試験?
ITの基礎知識を幅広く学べる国家試験
ITパスポート試験の出題範囲は?
ストラテジ系問題
マネジメント系問題
テクノロジ系問題
ITパスポートの合格基準、合格率は?
合格基準
合格率は例年50%程度
過去5年の合格率の推移
社会人の合格率
ITパスポート合格に向けた効率的な勉強方法
学習の計画をしっかりと立てる
テキスト・問題集で知識をインプットする
過去問・模擬試験でアウトプットする
通信教育で効率的に学ぶ
1か月でITパスポートを合格するための勉強スケジュールを紹介!
勉強スケジュール:1日目
勉強スケジュール:2日目~1か月目
勉強スケジュール:2か月目
勉強スケジュール:3か月目
ITパスポートの勉強におすすめの商品はこちら!
まとめ
ITパスポートってどんな試験?
ITパスポートとは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
ITに関連した試験の中でも「入門」という位置付けにあり、ITに関する知識を幅広く問われます。また、IT以外にも法律関連の問題も出題されます。
ITの基礎知識を幅広く学べる国家試験
具体的には、新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)や新しい手法(アジャイルなど)の概要に関する知識をはじめ、経営全般(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)の知識、IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識を問う試験です。
また、将来的なステップアップを目指して受験することで、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験などの上のレベルを目指す際の足がかりにされている方も多いです。
ITパスポート試験の出題範囲は?
ITパスポート試験の出題問題は、下記の3分野で構成されています。
- ストラテジ系問題
- マネジメント系問題
- テクノロジ系問題
それぞれについて、詳しくご説明します。
ストラテジ系問題
経営全般についての問題 問題数:35問程度 分野別評価点:300 点/1,000 点満点
企業と法務(企業活動や経営管理、IT活用の動向、業務改善や問題解決、知的財産権やセキュリティ関連法規など)
経営戦略(経営情報分析手法や経営管理システム、技術開発戦略、各種ビジネス分野での代表的なシステムの特徴など)
システム戦略(情報システム戦略、ITを使用した業務の自動化,効率化、システム化計画など)
マネジメント系問題
IT管理に関する問題 問題数:20問程度 分野別評価点:300 点/1,000 点満点
開発技術(システム開発のプロセス、見積もりの考え方、代表的な開発モデルや開発手法など)
プロジェクトマネジメント(プロジェクトマネジメントの意義や目的、考え方など)
サービスマネジメント(IT サービスマネジメントについて、システム環境整備、システム監査など)
テクノロジ系問題
IT技術に関する問題 問題数:45問程度 分野別評価点:300 点/1,000 点満点
基礎理論(基礎理論、アルゴリズムとデータ構造、プログラミングの役割など)
コンピュータシステム(コンピュータ 構成要素、システムの構成や特徴、ソフトウェア、ハードウェアなど)
技術要素(情報デザインの技術や考え方、情報メディア、データベース、ネットワーク、セキュリティなど)
ITパスポートの合格基準、合格率は?
ITパスポート試験は、総合評価点が1,000点中600点以上、かつ各分野別評価点(ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の三つの分野別評価点)が300点以上で合格となります。ITパスポート試験の例年の合格率は約50%程度で、過去5年の合格率の推移は、平均約53%程度で推移しており、社会人の合格率は約55%となっています。
合格基準
ITパスポート試験は、問題数100問で多肢選択式 (四肢択一)です。
総合評価点が1,000点中600点以上、かつ全ての分野別評価点が300点以上で合格となります。
IRT(項目応答理論)という採点方式のため、単純に1問何点という配点ではありませんが、目安としては概ね正答率60%を超えていれば600点以上を獲得しているといわれています。
ただし、注意点として「分野別評価点」が設定されているため、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系それぞれで最低でも300点以上をとる必要があります。
たとえば、総合評価点が700点、分野別評価点はストラテジ系が250点、マネジメント系が600点、テクノロジ系が700点の場合、総合評価点は合格ラインを越えてますが、残念ながら不合格となります。
総合評価点 | 600 点 / 1,000 点満点 | 多肢選択式(四肢択一) |
---|---|---|
ストラテジ系 | 300 点 / 1,000 点満点 | 多肢選択式(四肢択一) |
マネジメント系 | 300 点 / 1,000 点満点 | 多肢選択式(四肢択一) |
テクノロジ系 | 300 点 / 1,000 点満点 | 多肢選択式(四肢択一) |
合格率は例年50%程度
ITパスポート試験の難易度は、合格率約 50% と他の国家試験と比べてもそこまで難しくはありません。情報処理系国家試験の入門レベルと言われています。
過去5年の合格率の推移は、平均約53 %となっています。
過去5年の合格率の推移
ITパスポートの難易度の目安として、過去5年の合格率の推移を見てみましょう。
試験実施年度 | 合格率 |
---|---|
2023年度 | 50.3% |
2022年度 | 51.6% |
2021年度 | 52.7% |
2020年度 | 58.8% |
2019年度 | 54.3% |
(※参考・引用)IPA:「【ITパスポート試験】統計情報」
社会人の合格率
ITパスポート試験は、学生よりも社会人の方が合格率が高く、2024年度(令和7年1月20日時点)は、社会人の合格率が52.7%、学生が39.1%と社会人と学生の合格率には、13.6%もの開きがあります。これは、試験出題範囲が、IT関連の知識だけでなく、ビジネス用語や経営戦略にまつわる知識も問われるためだと考えられます。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
社会人 | 143,662 | 75,773 | 52.7% |
学生 | 37,910 | 14,817 | 39.1% |
(※参考・引用)IPA:「【ITパスポート試験】統計資料」
ITパスポート合格に向けた効率的な勉強方法
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ITパスポートの勉強方法として、以下の3つの方法をご紹介します。
- テキスト・問題集で勉強する
- 過去問・模擬試験を解く
- 通信教育で効率的に学ぶ
学習の計画をしっかりと立てる
ITパスポート専用のテキストや過去問を使って勉強するのが、試験合格への近道です。
また、自己学習で合格できるか不安な人は、通信教育を利用するのも一つの方法です。
それぞれの勉強方法をもう少し詳しく解説します。
テキスト・問題集で知識をインプットする
アイテックのITパスポート専用テキストは、過去試験の傾向から問題や重要ポイントを絞っています。そのため、やみくもに出題範囲を勉強するよりも効率的に学ぶことが可能です。まずは専用テキストや問題集で、知識をインプットしましょう。
テキストを読んでいると、聞き慣れないIT用語が出てくる可能性があります。しかし、すべてを一気に理解する必要はありません。
まずは大まかな理解で良いので、繰り返し勉強することが大切です。
過去問・模擬試験でアウトプットする
テキストで知識をインプットしつつ、過去問や模擬試験にも定期的にチャレンジしましょう。
過去問や模擬試験は、インプットした知識を頭の中で整理し、アウトプットするのに役立ちます。
本番の試験と近い演習問題を解くことで、出題される問題の傾向や、分野ごとの出題範囲が分かりやすくなります。
通信教育で効率的に学ぶ
通信教育でITパスポートの試験対策をするのもおすすめです。通信教育は各社で特色が異なります。
中でもおすすめは、アイテックの「ITパスポートスタンダードコース」です。
アイテックの通信教育では、専用テキスト2冊とWeb版演習問題が付いてきます。
どのテキストを使うか自分で調べて買いに行かなくて良いため、テキスト選びに時間をかける必要がありません。
Web版演習問題は動画で学習でき、複雑な部分も飲み込みやすくなります。
理解力を確かめられる小テストや総まとめテストも受けられるため、しっかりとITパスポート試験に備えられます。
1か月でITパスポートを合格するための勉強スケジュールを紹介!
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合格するのに必要な勉強時間の目安としては、100~150時間程度が平均的と言われているため、まずは100時間程度を目途に勉強してみましょう。
毎日1時間~1時間半の勉強を3か月間おこなえば、おおよそ100時間の勉強ができます。
勉強スケジュール:1日目
まずは、学習の準備から入りましょう。
ITパスポート試験は、試験実施日が固定されていません。全国の試験会場で随時開催しているため、好きなタイミングで準備をして受験できます。
学習期間を仮に3か月間用意した場合、開催状況を確認して自身で試験実施日を設定しましょう。
お近くの試験会場の開催状況は以下のWebページから確認できます。
勉強スケジュール:2日目~1か月目
分野別・項目別に、範囲全体のインプットから始めましょう。そのためには、参考書・テキストを1周し、全体の内容を把握していきます。
参考書・テキストを読み進めながら、分からなかった箇所・なかなか思うように読み進めなかった箇所に、付箋などで目印を付けたら後で読み返します。ある程度インプットができた方は次のステップに進みます。
勉強スケジュール:2か月目
インプットの次はアウトプットです。しっかりとアウトプットして、ただ知識を詰め込むだけの丸暗記ではなく、実践的な形式で問題に慣れていくことが重要です。
また、実践しながら自分自身の苦手分野を発見することで、その後の学習効率が高まります。
過去問・模擬試験を活用して本番と同じ形式で実戦練習を行うことで知識の定着をはかりましょう。
勉強スケジュール:3か月目
過去問などを解いていくなかで、なんとなく自身の苦手な分野が見えてくると思います。しかし、そこにばかり時間をかけてしまうのは避けましょう。試験では約6割正答できれば良いのです。もちろん苦手分野を克服すること自体は、得点を延ばすために効果的です。それよりもより確実に得点できる分野・項目で取りこぼさないように心掛けましょう。
ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の3分野で、正答率6割が定着してきたら試しに、CBT疑似体験ソフトウェアを使って、CBT試験形式に慣れましょう。
次のサイトで、CBT疑似体験ソフトウェアを利用できます。
本番での時間配分や、緊張して操作ミスを起こさないように、試験の方法を事前に確認しておくことが大切です。
デモンストレーションを十分に行い、試験の着席時間、会場まで経路・主要時間、必要な持ち物を確認して、試験3日前くらいから生活リズムを整えておきましょう。
このあと、ITパスポートを取得するにあたっておすすめの本や講座も紹介していきますので、ぜひご覧ください。
ITパスポートの勉強におすすめの商品はこちら!
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ここまでITパスポートを取得するメリットや、取得方法について紹介してきました。
ITパスポート試験対策にはさまざまな段階があります。
- 試験範囲全体を学習する
- 演習で知識を定着させる
- 模擬試験で本試験を想定した対策をする
IT初学者の方は、まずは試験範囲全体を学習することから始めましょう。
ひととおりの学習を終えたら、試験問題を想定した演習を繰り返すことによって、知識を定着させることができます。
ITパスポート試験の出題範囲は幅広いため、学習をするにつれて得意分野・苦手分野なども見えてきます。苦手な分野を重点的に学習することで、確実な合格を目指しましょう。
また、本番の試験を想定した模擬試験を受験することによって、苦手な分野を発見したり、時間配分の練習をするなど対策を万全にすることが可能です。
上記それぞれの段階に応じて、選ぶ教材は変わってきます。
ここでは、ITパスポートを取得するためにおすすめの本や通信教育を、段階に沿って紹介します。
試験範囲全体を学習したい方におすすめ「ITパスポート スタンダードコース」
書籍とe-lerningを組み合わせて、試験範囲全体を学習できる教材です。IT初学者で何から手を付ければいいのかわからないという方でも、出題範囲全てを網羅した体系的な学習ができます。書籍や通信教材で疑問があれば講師に質問もできます。不明点を質問して解決できるかどうかは、学習モチベーションの維持にも大きく影響するため、初学者で確実に合格を狙いたい方にはおすすめの教材です。
演習で知識を定着させたい方におすすめ「ITパスポート試験対策書」
演習を重点的におこなえる試験対策の書籍です。最新の試験内容・出題範囲に完全対応している点も特長です。インプット学習で得た知識は、演習などによるアウトプットをすることによって定着させることができます。不得意分野の要点確認や、繰り返しの演習での苦手克服、そして試験直前の総仕上げがしたいときにも最適な1冊です。
本試験を想定した対策をしたい方におすすめ「ITパスポート 模擬試験(WEB版)」
試験前に学習の成果をチェックしたいという方におすすめの模擬試験です。
自分のタイミングで受験できるため、本試験前に活用することで弱点を見つけて克服できます。
効率良い学習をおこなうためにもご自身の実力や弱点を把握しましょう。
スキマ時間に問題演習をしたい方におすすめ「ITパスポート 宿題メール (1日2問)」「ITパスポート 過去問ドリル」
1日2問の問題がメール配信されるサービスです。学習開始から15週間、全150問配信されます。プッシュ型の配信問題を解くことにより学習習慣が身につきます。
直近6期分のサンプル公開問題(600問)をまとめて解くことができるサービスです。しっかりとした解説付きで本試験の問題演習ができます。インプット学習後の学習後半での活用がおすすめです。
まとめ
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いかがでしたでしょうか、近年IT企業はもちろん、非IT企業でも取得の動きが活発化しており、実際受験者の数も年々増加傾向にあるITパスポート試験。
ぜひ、本サイトでITパスポート試験についてと試験合格に向けて取り組むべき内容を再度ご覧いただき、チャレンジしてみてください。
アイテックでは、今後も受験者のお役に立てるよう公式情報の共有や商品・サービス提供に取り組んでまいります。
ITパスポートは「ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験」です。シラバスへのDX関連知識の反映も進んでいます。