基本情報技術者

基本情報技術者試験の合格に必要な勉強時間とは?

基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門とされており、情報技術に関する基礎的な知識を有することを認定する資格です。

「基本情報技術者試験は、どのような試験?」

「基本情報技術者試験とITパスポート、応用情報技術者試験の違いは何?」

「基本情報技術者試験に向けて勉強したいけれど、どれくらいの勉強時間が必要?」

「基本情報技術者試験の試験学習におすすめのテキストや通信教育は?」

このような疑問をお持ちの方のために、本記事では、基本情報技術者試験の概要や、合格するために必要な勉強時間についてご紹介しています。

また、基本情報技術者試験の取得にあたっておすすめのテキストや通信教育もご紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

基本情報技術者試験とは?

まずは、基本情報技術者試験とはどのような試験なのか、また試験の出題内容についてご紹介します。

基本情報技術者試験とは?取得のメリットと難易度、効率的な勉強方法について

試験の概要

基本情報技術者試験は情報処理技術者試験の一試験区分であり、「独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)」が運営する国家試験です。ITを活用したサービス、製品、システムおよびソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身につけた人を対象としています。

試験の出題内容

全体の特徴としては、科目A試験(旧午前試験)と科目B試験(旧午後試験)の、2つの試験に分かれています。令和5年度より年間を通じてCBT方式で随時試験が実施されます。

試験時間は科目A試験が90分、科目B試験が100分になっており、それぞれ1,000点満点です。問題数は、科目A試験が60問、科目B試験が20問で構成されています。

科目A 科目B
試験時間 90分 100分
出題形式 多肢選択式(四肢択一) 多肢選択式
出題数 解答数 出題数:60問 解答数:60問 出題数:20問 解答数:20問
問う内容 知識を問う 技能を問う

参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:基本情報技術者試験

科目A試験の出題範囲には、コンピュータシステム、データベース、ネットワーク、セキュリティ、システム開発技術などのテクノロジ系、プロジェクトマネジメントやサービスマネジメントなどのマネジメント系、システム戦略や経営戦略などのストラテジ系が含まれます。

科目B試験の出題範囲には、プログラミング全般に関することやデータ構造およびアルゴリズムに関すること、情報セキュリティの確保に関することなどが含まれます。

全体を通して、IT全般に関わる幅広い知識と技能が求められます。

基本情報技術者試験の合格に必要な勉強時間

基本情報技術者試験に合格するためには、講座の受講、テキストや問題集による学習、模擬試験の実施などで出題範囲に対応する知識を身につける必要があるでしょう。

基本情報技術者試験に合格するために必要な勉強時間は、その人のIT知識や出題範囲への慣れによって変わります。ITの知識がある人とない人、それぞれの必要な勉強時間をご紹介します。

ITの知識がある人の場合

IT業界で働いていたり、情報系の学校を卒業していたりなどによりITの知識がある人は、試験で出題されるトピックについて基本的な理解ができているため、試験対策のための勉強時間は50時間程度といわれています。これは、1日2時間程度の勉強時間がとれれば1ヵ月程度で達成できます。

まずは過去問やシラバスで出題範囲を確認して、不足している知識を確認しましょう。特にマネジメント系やストラテジ系の出題範囲は、情報系の学校やIT業界でも馴染みが少ないという方もいらっしゃるかもしれません。

不足している知識を講座やテキストで補ったあとは、模試や問題集でテストを解いてみることで効率よく学習ができます。

ITの知識がない人の場合

IT業界以外で働いていたり、情報系以外の学校を卒業していたりなどでITの知識がない人は、基本情報技術者試験に合格するために必要な勉強時間は200時間程度といわれています。これは、1日2時間の勉強時間がとれれば3?4ヵ月程度で達成できます。

まずは講座やテキストなどで試験範囲全体を学習することが必要です。馴染みの少ない単語は意味を調べたり、身近なものに例えたりして自分なりに学習をすることで知識を身につけられます。

基本的な知識を学習できたら、模試や問題集でテスト問題にチャレンジしてみましょう。

基本情報技術者試験と他試験の違い

基本情報技術者試験は、IT関連の試験のなかでは「ITパスポート試験」の次に合格しやすい試験だといわれています。また、基本情報技術者試験の次に難しいといわれている試験が応用情報技術者試験です。これらの違いを説明します。

基本情報技術者試験とITパスポートの違い

基本情報技術者試験とITパスポートは、どちらもITの基礎知識を問う試験ですが、対象が異なります。基本情報技術者試験は情報処理技術者向けなのに対し、ITパスポートは全ての社会人向けの試験とされています。そのため、基本情報技術者試験のほうが、より広く深い範囲の知識が求められます。これらの対象の違いをもとに、特にITを扱う業務に携わる方は、基本情報技術者の資格取得がおすすめです。

基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の違い

基本情報技術者試験と応用情報技術者試験は、どちらも情報処理技術者向けの試験ですが、レベルが異なります。基本情報技術者試験は実践的なITの活用能力を身につけたい方向けなのに対し、応用情報技術者試験は高度IT人材として専門性をより深めたい方向けの試験といえるでしょう。

また、実施時期も異なります。基本情報技術者試験は令和5年からは随時の開催ですが、応用情報技術者試験は春期・秋期の年2回です。

いずれ応用情報技術者試験を取得したいと思っている方も、まずは基本情報技術者の資格取得をおすすめします。

効率よく試験勉強をするためのポイント

ITの知識がある場合もない場合も、限られた時間で効率よく試験勉強をするためには、自分に合った教材を選ぶことが重要です。

本記事では、以下のポイントをおさえて試験勉強に取り組むことをおすすめします。

・独学の場合は通信教育を受講する

・テキストで勉強する

・模試や問題集で自信をつける

それぞれの勉強方法に沿ったおすすめの教材もあわせてご紹介します。

独学の場合は通信教育を受講する

独学の場合は、何から学習すればよいかわからないという方も多いです。そのような場合には、書籍やeラーニング、模試などがセットになっている通信教育を受講することで、順序立てて学習を進められます。

ITの基礎知識の有無によって必要な教材も変わるため、自分のレベルに合った教材を選ぶと、より効率的に学習できます。

ITの基礎知識がある人におすすめの通信教育「基本情報技術者スタンダードコース」

書籍・eラーニング・公開模試がセットになっている通信教育です。科目A試験と科目B試験の両方の対策ができます。書籍でインプット学習をおこない、eラーニングや公開模試でアウトプット学習をおこなうことで、効率的な学習が可能です。

基本情報技術者スタンダードコース ※ITの基礎知識がある人はコチラ | IT資格試験の取得、IT人材育成は株式会社アイテック(iTEC)

ITの基礎知識がない人におすすめの通信教育「基本情報技術者 プレミアムコース」

IT初心者向けの書籍とeラーニング・公開模試がセットになっている通信教育です。特に書籍だけではわかりにくい重要な学習箇所をピックアップし、動画でわかりやすく解説しているため、しっかりと理解を深めながら学習を進めていけます。疑問があれば講師に質問もできるため、安心して独学に取り組めます。

基本情報技術者 プレミアムコース ※ITの基礎知識がない人にオススメ | IT資格試験の取得、IT人材育成は株式会社アイテック(iTEC)

テキストで勉強する

まずは必要な知識をインプット学習したいという方には、テキストでの勉強をおすすめします。基本情報技術者試験の出題範囲は広く、科目Aと科目Bで対策方法も異なります。目的に合ったテキストを選ぶことが重要です。

科目A試験の対策を徹底したい人におすすめ「基本情報技術者 科目A試験対策書

基本情報技術者試験の科目A試験の対策に対応したテキストです。「学習前診断テスト」がついており、現状の理解度を確認できます。重要なテーマの頻出ポイントが解説されており、忙しい人でも短期間で効率よく試験対策できるように構成されています。

2023-2024 基本情報技術者 科目A試験対策書 | IT資格試験の取得、IT人材育成は株式会社アイテック(iTEC)

科目B試験の対策を徹底したい人におすすめ「基本情報技術者 科目Bの重点対策

基本情報技術者試験の科目B試験の対策に対応したテキストです。科目B試験で約8割を占める「アルゴリズムとプログラミング」分野を攻略できます。プログラムの基本要素から学び、さまざまなアルゴリズムをイラストと図を交えた分かりやすい解説します。その後、演習問題で実戦力を養成。演習問題の解説は4ステップで問題文の読み方から段階的に理解できます。

2023-2024 基本情報技術者 科目Bの重点対策 | IT資格試験の取得、IT人材育成は株式会社アイテック(iTEC)

模試や問題集で自信をつける

テキストなどでインプット学習ができたら、模試や問題集でアウトプットすることによって、知識を定着させましょう。本番の試験を想定した模試や、苦手分野を克服するための問題集など、目的に合う模試や問題集を選ぶことが重要です。

試験本番を想定した模試で対策をしたい人におすすめ「基本情報技術者 全国統一模擬試験 (オンライン)」

オンラインで受験できる模擬試験です。模擬試験では、当日の時間配分や、設問の選択などを意識することによって、本番を見据えた予行練習ができます。模擬試験の結果を確認することで、苦手分野の復習計画を立てたり、間違えやすい問題の傾向と対策を把握でき、効率的に本番試験に備えられます。

基本情報技術者 全国統一模擬試験 (オンライン) | IT資格試験の取得、IT人材育成は株式会社アイテック(iTEC)

資格を取得して実力あるIT人材へ

本記事では、基本情報技術者試験の概要や、合格するために必要な勉強時間、おすすめのテキストや通信教育についてご紹介しました。

基本情報技術者試験の取得は、実力のあるIT人材であることを証明するための第一歩です。勉強時間を確保し、効率的に試験勉強を進めることによって、合格を目指しましょう。

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