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エンベデッドシステムスペシャリスト【ES】情報処理技術試験

高度午前Ⅱ試験のセキュリティレベル4補足資料を掲載

令和2年度春期試験から,プロジェクトマネージャを除く高度情報処理技術者の午前Ⅱ試験で,セキュリティ分野の問題を最も高いレベル4で出題し,かつ,重点分野として出題数を増やすことが発表されました。

これを受けて、アイテックでは令和2年度春期のエンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)を受験される方が,試験区分に関係なく理解しておくべき,暗号化や認証,サイバー攻撃などのセキュリティ(レベル4)の知識と,各試験区分ごとに理解しておくべきセキュリティ(レベル4)の知識を,シラバスの内容を基に補足資料を作成いたしました。

エンベデッドシステムスペシャリストを受験される方は,セキュリティ技術評価の「制御システムのセキュリティ評価」と,セキュリティ実装技術「IoTシステムの設計・開発におけるセキュリティ」の内容を理解しておく必要があります。

受験される方はぜひ本資料も参考いただきながら、学習にご活用ください。

補足資料 掲載・更新日
高度午前Ⅱ試験 セキュリティレベル4 補足資料 (PDF 886KB) 2020年02月14日

IoT時代に活躍する組込み技術者を目指す!

IoT時代に欠かせない組込みシステムの腕利きエンジニア

スマート家電、自動運転などあらゆるモノがつながるIoTが進展する中で、ハードウェアとソフトウェアを適切に組み合わせて組込みシステムを構築し、求められる機能・性能・品質・セキュリティなどを実現する組込みエンジニアやIoT系エンジニアを目指す方に最適です。

目次

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の合格を徹底サポート!

エンベデッドシステムスペシャリスト

初めてエンベデッドシステムスペシャリスト試験の合格を目指す方や、再受験、午前1免除者で合格したい方をサポート!

いつでもどこでも学習できるeラーニングなら費用も時間も節約できます。実務で役立つ知識や技術を学べるセミナーなら実践につなげられます。アイテックは、ITに関しての基礎知識をつけたい方から、高度な知識を身につけたい方まで、徹底的にサポートします。

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エンベデッドシステムスペシャリスト試験の合格を徹底サポート!

情報処理技術試験 エンベデッドシステムスペシャリストとは

IoTを含む組込みシステムを対象として、機能仕様とリアルタイム性を最適に実現するハードウェアとソフトウェアのトレードオフに基づく機能分担を図り、設計書・仕様書の作成を行う!!

IoTを含む組込みシステムに関するハードウェアとソフトウェアの要求仕様に基づき、組込みシステムの開発工程において、開発・実装・テストを実施する業務に従事する。

【対象者像】

高度IT人材として確立した専門分野をもち、IoTを含む組込みシステムの開発に関係する広い知識や技能を活用し、最適な組込みシステム開発基盤の構築や組込みシステムの設計・構築・製造を主導的に行う者

共通キャリア・スキルフレームワーク:レベル4(高度な知識・技能)

エンベデッドシステムスペシャリストの試験概要

試験時期 秋期:10月第2日曜日
試験時間 午前 I 試験 09:30-10:20(50分)
午前 II 試験 10:50-11:30(40分)
午後 I 試験 12:30-14:00(90分)
午後 II 試験 14:30-16:30(120分)
出題形式 午前Ⅰ試験 多肢選択式(四肢択一)※共通問題
午前Ⅱ試験 多肢選択式(四肢択一)
午後Ⅰ試験 記述式
午後Ⅱ試験 論述式
出題数 午前 I 試験 出題数 30問/解答数30問
午前 II 試験 出題数 25問/解答数25問
午後 I 試験 出題数 2問/1問
午後 II 試験 出題数 3問/1問
配点/基準点

午前・午後試験
各100点満点/各50点

問題別配点割合 午前 I 1問 各3.4点
午前 II 1問 各4点
午後 I 問3(1問解答)100点
午後 II 問3(1問解答)100点
受験手数料 7,500円

※「情報処理の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令」により受験手数料が改定されました。

出願時期 [秋期]
案内書・願書配布……7月下旬から
願書受付終了……8月上旬
試験に関する問い合わせ先 情報処理技術者試験センター
TEL:03-5978-7600

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エンベデッドシステムスペシャリストの出題範囲と難易度、そして合格率は?

午前 I 試験

午前Ⅰ試験は、同日開催の応用情報技術者試験の午前問題から選抜された30問で構成されるため、出題範囲は以下に記述するテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の全分野となります。

出題範囲

分野 大分野 中分野
テクノロジ系 1 基礎理論 1 離散数学
2 応用数学
3 情報理論
4 通信理論
5 計測制御理論
2 アルゴリズムとプログラミング 6 データ構造
7 アルゴリズム
8 プログラミング
9 プログラム言語
10 マークアップ言語
3 コンピュータ構成要素 11 プロセッサ
12 メモリ
13 バス
14 入出力デバイス
15 入出力装置
4 システム構成要素 16 システムの構成
17 システム評価指標
5 ソフトウェア 18 オペレーティングシステム
19 ミドルウェア
20 ファイルシステム
21 開発ツール
22 オープンソースソフトウェア
6 ハードウェア 23 ハードウェア全般
7 ヒューマンインターフェイス 24 ヒューマンインターフェイス技術
25 インターフェイス設計
8 マルチメディア 26 マルチメディア技術
27 マルチメディア応用
9 データベース 28 データベース方式
29 データベース設計
30 データ操作
31 トランザクション処理
32 データベース応用
10 ネットワーク 33 ネットワーク方式
34 データ通信と制御
35 通信プロトコル
36 ネットワーク管理
37 ネットワーク応用
11 セキュリティ 38 情報セキュリティ
39 情報セキュリティ管理
40 セキュリティ技術評価
41 情報セキュリティ対策
42 セキュリティ実装技術
12 システム開発技術 43 システム要件定義
44 システム方式設計
45 ソフトウェア要件定義
46 ソフトウェア方式設計
47 ソフトウェア詳細設計
48 ソフトウェア構築
49 ソフトウェア結合/ソフトウェア適格性確認テスト
50 システム結合/システム適格性確認テスト
51 導入
52 受入支援
53 保守
54 廃棄
13 ソフトウェア開発管理技術 55 開発プロセス手法
56 知的財産適用管理
57 開発環境管理
58 構成管理
59 変更管理
マネジメント系 14 プロジェクトマネジメント 60 プロジェクトマネジメント
61 統合マネジメント
62 ステークホルダマネジメント
63 スコープマネジメント
64 タイムマネジメント
65 コストマネジメント
66 品質マネジメント
67 資源マネジメント
68 コミュニケーションマネジメント
69 リスクマネジメント
70 調達マネジメント
15 サービスマネジメント 71 サービスマネジメント
72 サービスの設計/移行
73 サービスマネジメントプロセス
74 サービスの運用
75 ファシリティマネジメント
16 システム監査 76 システム監査
77 内部統制
ストラテジ系 17 システム戦略 78 情報システム戦略
79 業務プロセス
80 ソリューションビジネス
81 システム活用促進
82 評価
18 システム企画 83 システム化計画
90 要件定義
91 調達計画
92 実施
19 経営戦略マネジメント 93 経営戦略手法
94 マーケティング
95 ビジネス戦略と目標
96 評価
97 経営管理システム
20 技術戦略マネジメント 98 技術開発戦略の立案
99 技術開発計画
21 ビジネスインダストリ 100 ビジネスシステム
101 エンジニアリングシステム
102 e-ビジネス
103 民生機器
104 産業機器
22 企業活動 105 経営組織論
106 OR/IE
107 会計財務
23 法務 108 知的財産権
109 セキュリティ関連法規
110 労働関連/取引関連法規
111 その他の法律/ガイドライン/技術者倫理
112 標準化関連

午前 I 試験の合格基準

全部で30問出題され1問につき各3,4点の配点による100点満点の素点方式配点で採点され、60点を超えることが合格基準となります。

最近の午前 I 試験(高度試験の共通知識問題)の傾向

高度試験で共通して出される午前Ⅰ試験の30問は,従来どおり,すべて応用情報技術者試験(AP)の午前試験80問の中から選ばれていて,テクノロジ系17問(57%),マネジメント系5問(17%),ストラテジ系8問(26%)という出題比率です。
午前Ⅰ試験には免除制度がありますが,高度試験の約4~5割の人が午前Ⅰ試験から受験しています。この中で60点以上の得点で午前Ⅱ試験の採点に進む人は5~6割で,出題範囲が広いため試験問題を難しく感じる人が結構多いといえます。問題が難しいときには4割程度の人しか通過できないときもあったので,最初の午前Ⅰ試験でつまずかないように,早めに試験対策の学習を始め,確実に知識をつけていく必要があります。

午前 II 試験

午前Ⅰの出題範囲のうち「コンピュータ構成要素」「システム構成要素」「ソフトウェア」「ハードウェア」「ネットワーク」「セキュリティ」「高度試験で共通して出される午前Ⅰ試験の30問は,従来どおり,すべて応用情報技術者試験(AP)の午前試験80問の中から選ばれていて,テクノロジ系17問(57%),マネジメント系5問(17%),ストラテジ系8問(26%)という出題比率です。
午前Ⅰ試験には免除制度がありますが,高度試験の約4~5割の人が午前Ⅰ試験から受験しています。この中で60点以上の得点で午前Ⅱ試験の採点に進む人は5~6割で,出題範囲が広いため試験問題を難しく感じる人が結構多いといえます。問題が難しいときには4割程度の人しか通過できないときもあったので,最初の午前Ⅰ試験でつまずかないように,早めに試験対策の学習を始め,確実に知識をつけていく必要があります。システム開発技術」「ソフトウェア開発管理技術」「ビジネスインダストリ」の9分野から出題されます。範囲が午前Ⅰと重なりますが、問われる内容が高度になるため難易度が高くなります。

午前 II 試験の合格基準

全部で25問出題され1問につき各4点の配点による100点満点の素点方式配点で採点され、60点を超えることが合格基準となります。

最近の午前 II 試験の傾向

今回の午前Ⅱ試験から出題範囲にストラテジ分野のシステム企画,経営戦略マネジメント,技術戦略マネジメントが加わりました。追加された分野で出題された問題内容は平易なものでしたが,経営関連の用語の意味が分かっていないと解答できないので,普段から関連用語の意味を理解する必要があります。過去問題は約7割ありましたが,エンベデッドシステムスペシャリスト試験以外の過去問が増えました。組込み特有のハードウェア,ソフトウェア,システム開発関連の問題は5問出題され(前回6問),新傾向問題は6問あり少し難しい内容でした。

午後 I , II 試験

受験者の能力が当該試験区分における期待する技術水準に達しているかどうかを、技能を問うことによって評価する。

午後 I , II 出題範囲

1. 組込みシステムの設計・構築に関すること
IoT を含む関連技術の動向及び適用可能性を基にした開発システムの機能要件の分析,機能要件を満足させるハードウェアとソフトウェアのトレードオフ,ソフトウェア要求仕様・ハードウェア要求仕様の把握,システムアーキテクチャ設計,広域無線通信網の活用,リアルタイム設計,機能安全設計,高信頼性設計,保守性設計,環境安全設計,セキュリティ設計,全体性能の予測,省電力設計,テスト手法の検討,開発環境の設計 など
2. 組込みシステムのソフトウェア設計に関すること
IoT を含む関連技術の適用可能性の吟味とプラットフォームの利用,リアルタイム OS の応用,デバイスドライバの設計,タスク設計,共有資源設計,ソフトウェアの実装及びそれらを行うプロセスとしてのソフトウェア要求仕様の吟味,ソフトウェア方式設計,ソフトウェア詳細設計,ソフトウェアコード作成とテスト,ソフトウェア結合テスト,システム確認テスト,構成管理,変更管理 など
3. 組込みシステムのハードウェア設計に関すること
IoT を含む関連技術の適用可能性の吟味とプラットフォームの利用,ハードウェア要求仕様の分析,MPU 又は MCU の選択,システム LSI の吟味,高位ハードウェア設計言語の活用,ハードウェアアーキテクチャの設計,メモリ階層の設計,周辺デバイスの検討(センサ,アクチュエータほか),ハードウェア構成要素の性能評価,有線・無線の通信インタフェースの設計,高信頼化設計,故障解析,ヒューマンインタフェースの検討,システム確認テスト,EMC評価,セキュリティ対策,不具合対策,開発及び試験環境の構築,電気・機械まわりの問題検討 など
4. 保守に関すること
IoT を含む関連技術の適用可能性の吟味,ソフトウェア仕様書・ハードウェア設計書に基づく保守容易化設計,保守計画の作成,リモートメンテナンス,状態監視保守,定期保守,保守作業の記録と構成管理 など

午後 I , II 試験の合格基準

問番号によって配点が割り振られていて各配点に応じた100点満点の素点方式配点で採点され、60点を超えるとことが合格基準となります。

午後I試験

問1~3(解答数2問)配点各50点

午後II試験

問1,2(解答数1問)配点100点

最近の午後 I , II 試験の傾向・難易度

午後 I 試験

今回の試験から出題数が2問,解答数が1問と少なくなりました。試験時間は90分で従来と同じなので,解答の負荷が減ると期待されましたが,出題された問題分量は10ページ程度で,従来の午後Ⅱ試験とあまり変わらず,問題の理解と解答を考える時間としては足りなかった人が多かったと思われます。出題された内容は,問1がハードウェア,問2がソフトウェアを主体とするもので,それぞれ少し難しい問題だったといえます。

午後 II 試験

今回から論述式の試験に変わり,出題数は3問になりました。問題内容は,ストラテジ,テクノロジ,企画・開発関連からバランスよく出題されましたが,論述式試験に慣れていない受験者が多かったと考えられること,問題で指定される記述内容が具体的で経験の少ない人がいたと思われることなどから,解答しづらい問題だったといえます。

令和5年度 エンベデッドシステムスペシャリスト試験の得点分布

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の得点分布

午前Ⅰ試験免除の人も増えてきましたが,得点分布を分析してみると,今回午前Ⅰ試験の免除者は概算で2,191人(60.0%)おり,受験者の6割が午前Ⅱからの受験となっています。
この午前Ⅰ試験で基準点60点以上取ることができた人は945人(受験者の64.6%)でした。
午前Ⅱ試験で基準点以上の人は2,661人(受験者の85.9%)で前回の79.8%から増加しました。
午後Ⅰで基準点(60点)以上取れた人は47.8%で,前回の52.1%からし減少しました。
午後Ⅱで基準点(60点)以上取れた人は46.4%で,こちらも前回の50.0%から減少しました。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の統計情報

過去の応募者・受験者・合格者の情報を掲載しています。

年度 応募者 受験者 合格者 合格率
平成31年度 春期 4,858 人 3,653 人 585 人 16.0 %
令和2年度 10月 2,504 人 1,962 人 321 人 16.4 %
令和3年度 秋期 2,798 人 2,185 人 400 人 18.3 %
令和4年度 秋期 3,136 人 2,415 人 476 人 19.7 %
令和5年度 秋期 2,547 人 1,841 人 305 人 16.6%

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エンベデッドシステムスペシャリスト試験取得のメリット

(1) IoTに関する高い評価を得られ易い

企業の中にはIoTへの関心だけでなく、この資格取得に関する努力に対する評価も得られやすいでしょう。
そのため、組込みシステム開発を担う企業、IoTの商品、戦略などに力を入れる企業への転職時の評価や、IT系のフリーランスとしての活動もしやすくなるなどのメリットが得られやすいでしょう。

(2) 他の資格試験で一部免除が受けられます

  • 中小企業診断士試験
    第1次試験科目の一部が免除されます。
  • 弁理士試験
    論文式筆記試験選択科目(理工Ⅴ(情報))が免除されます。
  • 技術士試験
    第一次試験の専門科目(情報工学部門)が免除されます。
  • ITコーディネータ(ITC)試験
    ITC試験の一部が免除される専門スキル特別認定試験を受験できます。 また、資格更新時のポイントとなります。

合格に必要な知識と応用力

午前Ⅰ の試験対策

新傾向の出題もありますが,出題傾向,難易度とも例年と大きく変わっていないように感じられます。
一方で,FE(基本情報)の問題の流用で,レベル2 の問題なども出題されますので,このような問題は確実に得点したいものです。 過去問題や定番問題については演習を十分に行うことで6 割の合格点を得点するのは難しくないと思われます。

午前Ⅱ の試験対策

直近試験と同じく,ES のハードウェアの問題が割合的には多く出題される傾向にあります。ES のハードウェアの問題は過去問題又はその改変が多い傾向があります。
ただし新傾向の問題も出題されますので,IoT,SoC(Systemon-a-chip),FPGA(field-programmablegate array)関連技術については情報収集をしておいた方が良いでしょう。

ソフトウェアの問題も,過去問題やその改題です。ES 専門以外のコンピュータシステム,システム構成要素,ネットワーク,セキュリティ,システム開発などの分野も過去問題や他の試験問題の流用が多いので,次回の試験対策においても過去問題の学習と理解が効果的です。

午後Ⅰ の試験対策

ES 試験の受験対象者は,ハードウェア関連を担当する技術者と,ソフトウェア関連を担当する技術者の両方が想定されています。
ES の開発には,ハードとソフトの両方が求められますので,ソフトウェア技術者にもある程度のハードウェアの知識が求められます。そのため,ES 試験では,ハードとソフトの両方のスキルを測るために,両方の観点から出題する必須問題が出題されています。
ただし,問題のレベルは,選択問題よりも,若干簡単になっていることが多いです。
また,問1 の必須問題の配点は,40 点 と,選択問題の60 点よりも低くなっています。必須問題は配点が低い分,解答時間は90 分の半分では無く,それ以下の40 分以下を目安として考えた方が良いでしょう。その分を配点が大きい選択問題に振り分けることにより,解答時間に余裕が生まれ,得点の獲得につながります。

午後Ⅱ の試験対策

直近の傾向としては記述問題が減って,その分計算問題が多い傾向がありますので、過去問の中でも計算問題はなるべく取り組んでおきましょう。
そして良くある傾向としてとにかく問題文のボリュームが大きく,仕様が複雑であり,設問も多いと解答にかなりの時間を要する設問が出題されるため,過去問に取り組む際も自身で時間計測をしながら試験時間内に問題を解く練習をしておきましょう。

学習前の準備と学習計画の立て方

学習前の準備

学習を開始するにあたっては、出題範囲、出題数を理解して、実際に試験問題を見ながら、どれくらいの学習をする必要があるかをまず自覚することが大切です。
その上で、本試験日までにかけられる学習期間と1日の学習時間を考えて、学習計画を立てる必要があります。

学習計画の立て方

初めて受験される方

まず午前試験対策として知識を増やしていくことを優先させることをお勧めします。ひととおり午前試験範囲の学習が終わったら、午後の問題演習を行い、学習した知識が活用できるか確かめてください。午後問題の演習をしながら、午前知識の復習を並行して行うのがポイントです。

受験したことがある方

自分の苦手分野がどこか、知らない知識がどれくらいあるかを過去の本試験や模擬試験で確認してください。そのうえで学習する必要がある内容を絞って学習計画を立ててください。

本試験までの学習計画

6月学習開始で10月受験を想定した学習期間4か月半の例

6月~7月下旬 午前試験対策
※午前試験対策の書籍がオススメ
7月下旬~9月下旬 午後試験対策
※午後試験対策の書籍やセミナー合格ゼミがオススメ
9月中旬 模擬試験を受験
※自身の実力をチェック
9月中旬~10月中旬 午前の復習と午後の苦手分野を問題演習で克服
10月中旬 受験後はアイテックの採点サービス解答速報をチェック

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効果的な学習方法~試験当日の心得

午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ 効果的な学習方法

午前Ⅰ

日ごろから情報処理技術全般に関する知識を修得するとともに,関連する過去問題を多く解いておくようにしましょう。
午前Ⅰの出題分野の全分野に対し時間を費やしていくことは,あまりお勧めできません。例えば,考え方を理解するのに少し時間がかかるような問題に時間をかけても意味がありません。捨てる分野の問題を決めながら,効率的に学習していくようにしましょう。

午前Ⅱ

直近試験と同じく,ES のハードウェアの問題が割合的には多く出題される傾向にあります。ES のハードウェアの問題は過去問題又はその改変が多い傾向があります。
ただし新傾向の問題も出題されますので,IoT,SoC(Systemon-a-chip),FPGA(field-programmablegate array)関連技術については情報収集をしておいた方が良いでしょう。

ソフトウェアの問題も,過去問題やその改題です。ES 専門以外のコンピュータシステム,システム構成要素,ネットワーク,セキュリティ,システム開発などの分野も過去問題や他の試験問題の流用が多いので,次回の試験対策においても過去問題の学習と理解が効果的です。

午後Ⅰ

ES 試験の午後Ⅰ問題の出題内容は,理解しやすいテーマが多く,システムの仕様(動作や機能)に関する設問も多く,本文や図表を良く読み,それをヒントにして考察することで解答できる問題が多くなっています。
最近の午後I 問題は,全体的に問題文や設問のボリュームが増す傾向があります。午後I は90 分で2 問の問題を解く必要があり,一つの問題に時間を取られると,もう一問の解答時間が不足するので注意が必要です。
またES 試験の午後の試験では,毎年,計算問題が出題されます。
昨年は計算問題が例年に比べ少ない傾向がありましたが,今年は,全体的に多めの傾向があります。

午後Ⅱ

どの設問にも共通していることが問題文のボリュームが大きい,仕様が複雑,設問も多い,といったことから、
常日頃から過去問題や演習問題に取り組む際には,自身で解答時間を計測しながら学習することをおすすめします。
本番で時間切れにならないように,問題文の量の多さ,解答に要する時間に慣れておきましょう。
加えて,解答できる小問で確実に得点を重ねられるようにも訓練をしておくことで,合格点の60 点以上を目指せます。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験に合格するためには

合格には,ES 専門知識の習得と過去問演習が重要です。
まずは,組込みシステムの専門書などを読んで,知識を身に着けることが大切です。

午前の対策は,過去問題の演習が効果的ですが,問題を覚えるのではなく,問題の技術を理解するように心がけてください。
世はAI の時代,機械学習で問題の予測が可能となる時代です。今後,過去問をそのまま問題にすることは減ると予想されます。

午後の対策は,最近のES 試験は,問題のボリュームが多い傾向が続いていますので,手早く問題文を読んで仕様を把握し,出題意図を汲んで,手早く的確に,問題を解く練習が大切です。
過去の午後問題を解く場合でも,緊張感をもち,本試験と同じように時間を意識して,制限時間内に6 割以上の点数を取るにはどうするべきか?を常に考えながら解答の練習をすると良いでしょう。
また,計算問題が多いので,手計算に慣れておくことが大事です。さらに学校で習った数学(三角関数,ベクトル)や物理(速度,加速度,電気の計算など)の復習もしておきましょう。

試験当日の心得

  • 試験日当日は頭をフル回転させます。前日の夜ふかしは禁物です。早めに就寝し、よく眠るようにしましょう。冴えない頭では学習した成果が出ません(遊びは、試験が終わってからの楽しみに)。
  • 当日の天候や会場の環境によって、暑さ寒さが分かれます。上着を脱げるようにして暑さ対策できる服装で受験するとよいでしょう。
  • 試験当日の昼寝は注意し、眠る場合も浅めにしましょう。深く眠ると午後試験で頭が働かず、応用力が発揮できない恐れがあります。

午後の試験は落ち着いて

午後の試験では過去問と同じ問題は出題されません。受験者はみな初めて見る問題です。焦る必要はありません。

三つの“あ”(あわてず・あせらず・あきらめず)の気持ちで、落ち着いて解答するよう自分に言い聞かせてください。

合格体験記

アイテックの学習教材を活用して見事合格された皆さまからの学習方法とは

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エンベデッドシステムスペシャリストのお役立ち情報

午後問題の解答速報

アイテック講師陣が午後試験の問題を実際に解いてみました。
自身の解答と照らし合せて、各設問ごとの配点表を元にぜひ答え合わせを行ってみてください。
自動採点サービスを利用いただいた方のみ、午前の自動採点午後の予想配点表で、合格発表を待つことなく自身の試験結果をある程度予測することができます。
ぜひアイテックIDを取得して合格基準点を突破できているか確認してみましょう!!

エンベデッドシステムスペシャリスト (午後I)

合格発表に対するアイテックコメント

合格発表時の統計データなどからアイテック講師陣が試験の振り返り

令和5年度秋期実施のエンベデッドシステムスペシャリスト試験の合格率は16.6%で,前回の19.7%から約3%減少しました。今回から午後Ⅰ試験の出題数が2問(従来3問)に,解答数が1問(従来2問)に減り,午後Ⅱ試験は記述式から論述式に変わる大きな変更がありました。試験対策のしづらい初回の試験だったことが合格率の低下に影響したと思われます。

アイテック講師陣が合格発表に対して試験に関する統計データをもとに、全体の得点分布と合格率から問題の難易度をはじめ、午前問題から午後問題まで、各分野ごとの出題比率から新傾向問題まで詳細に分析しておりますので、今後の学習への参考にぜひご一読ください。

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エンベデッドシステムスペシャリスト 合格発表に対するアイテックコメント

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